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教師が辞めたくなる瞬間とは?現場で見たリアルな理由

教師が辞めたくなる瞬間とは?現場で見たリアルな理由」という日本語タイトルと、頭を抱えて悩む男性教師のイラストが描かれたアイキャッチ画像。教室の黒板や机が背景にあり、教師の苦悩や葛藤を象徴している。
目次

はじめに

「先生って安定してるから、ずっと続けやすい仕事でしょ?」
そんな声を耳にすることがあります。たしかに給与や身分の安定性という点では魅力的な職業です。ですが、実際の現場では、毎年のように辞めたい」と悩む教師が後を絶ちません。

私自身も7年間教員を務めるなかで、「明日学校に行きたくない」と本気で思った日が何度もありました。この記事では、現場でよく見られる「教師が辞めたくなる瞬間」を、私の体験も交えながらお伝えします。


教師が辞めたくなる瞬間【5つの代表例】

① 人間関係に疲れ果てたとき

職員室は一見落ち着いた空間に見えますが、実際は人間関係の縮図です。
気が合わない同僚、上から目線のベテラン、そしてパワハラ体質の管理職。こうした人間関係の軋轢に消耗して辞めたくなる人は少なくありません。

私の周りでも、「授業よりも職員室でのストレスが一番つらい」という声を何度も聞きました。特に管理職に恵まれないと飛散で、自己顕示欲が強い校長のもとで働くのは非常にストレスを感じます。

このように、組織の雰囲気や上司の性格によって、仕事の続けやすさは大きく変わります。


② 過剰な業務量に押しつぶされたとき

教師は授業だけをしていればいいわけではありません。
部活動、学校行事、会議、保護者対応…。そのすべてをこなしているうちに、気づけば毎日が深夜までの残業。

「働き方改革」という言葉が飛び交うなかでも、実際に業務量が減った感覚はほとんどありませんでした。
むしろ「効率化」という名のもとに新しい仕事が増え、疲労感が積み重なっていくばかり。

なおかつ、教員志望数が年々減っているので、育児のための時短勤務をしていても、担任、校務文章、部活顧問などを持たされて疲弊してしまっている先生もいました。

仕事は増えることはあっても、減ることはないのが教師の特徴でもあり、業務の多さに押しつぶされ、「このままでは体を壊す」と感じたとき、辞めたくなるのです。


③ 生徒指導で心が折れそうになったとき

これは私が実際に経験した話ですが、授業をしていても、生徒が紙飛行機を飛ばしたり、チャイムが鳴っても席につかなかったり。初任校では、文化祭で警察沙汰になる騒ぎもありました。

必ずしも生徒が落ち着いた学校に赴任するとは限らず、このように学園ドラマさながらのような場所へ赴任することもあります。

そして、このような学校での生徒指導はメンタルと体力の勝負です。気持ちを常に張って過ごさないと押しつぶされそうにもなります。

生徒指導は教師の大切な役割ですが、同時に最も心をすり減らす部分でもあります。
生徒の質に限らず、「自分の指導は正しいのか?」「もっと違うやり方があったのでは?」と自問自答を繰り返す日々。ときに心が折れ、「もう続けられない」と感じる瞬間がありました。


④ 家庭やプライベートを犠牲にしたとき

教師は「休みが多い」と思われがちですが、現実はその逆です。
土日は部活動、かろうじて長期休暇中は通常よりも休みがとりやすいものの、補習や会議が入り、まとまった休みを取りにくいのが実情です。

家庭を持つ先生にとっては、子どもの運動会や家族旅行すら叶わないこともあります。
私自身も「友人の結婚式に出られなかった」「家族行事を部活でつぶした」という経験をしました。

プライベートを犠牲にすることへの違和感が募り、「この働き方を一生続けるのは無理だ」と考える人は少なくありません。


⑤ 将来のキャリアに不安を感じたとき

教師は安定している一方で、キャリアの選択肢は限られています。
年齢を重ねれば役職に就くこともありますが、実際には管理職が機能していないケースも多く、「将来像が描けない」と悩む先生は少なくありません。(有能な管理職が少ないのは事実)

「このまま定年まで同じ毎日を続けていいのだろうか?」

そんな漠然とした不安が積み重なり、辞めたい気持ちにつながっていきます。
将来のキャリアプランやステップアップをしっかり考える先生ほど、教師を退職し、経験を生かした別の職種に転職していく方も一定数います。


私自身が辞めたいと思った瞬間

特に忘れられないのは、初任校での毎日です。
授業は成立せず、叱っても笑われ馬耳東風、文化祭は警察沙汰などなど...。朝起きるたびに「学校に行きたくない」と思っていました。

それでもなんとか続けられたのは、同じ苦しさを分かち合える同僚や、理解あるメンターの先生、そして、このような中でも「先生、ありがとう」と言ってくれる生徒の存在があったからです。

生徒の悩みは生徒が解決してくれるということを何度も味わったからこそ、苦しくても続けられたのだと思います。もし周りの支えがなかったら、私はもっと早く辞めていたかもしれません。


辞めたいと感じたらどうすべきか?

辞めたいと思うのは、決して弱さではありません。むしろ自然な感情です。
大切なのは、その気持ちを一人で抱え込まないこと。

  • 信頼できる同僚や先輩に相談する
  • 教育委員会やスクールカウンセラーに話してみる
  • 教員専門の転職エージェントに登録してみる
  • 産業医や心療内科など専門機関のサポートを受ける

そして何より、「自分の心身を壊してまで続ける必要はない」という意識を持つことです。辞める選択肢もまた、立派な人生の選択です。

余談ですが、私は毎週末になると、他の高校で勤務する友人を誘っては飲みにいき、悩みや愚痴をお互いに言い合って発散していました(笑)


まとめ

教師が辞めたくなる瞬間は――

  • 人間関係のストレス
  • 過剰な業務量
  • 生徒指導の困難
  • プライベートの犠牲
  • 将来への不安

こうしたものが重なったときです。

私自身、何度も「辞めたい」と思いましたし、それを実際に選んだ先生たちを数多く見てきました。けれど一方で、やりがいや感動も確かに存在します。

続けるにしても辞めるにしても、大切なのは「自分の人生を大事にすること」。この記事が、今まさに悩んでいる方の小さなヒントになれば幸いです。

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